NBA

23-24シーズン サクラメントキングス 総評

はい、キングスファンの皆様いかがお過ごしでしょうか?
シーズンが終わってからしばらく経ちようやく気持ちも落ち着いてきました。
他チームのファンがPOで一喜一憂しているのが羨ましい😂
いいもん、キングスも来年また行くもんね!!

今回も恒例の今シーズン総評をやっていきましょう。
↓去年の記事は8500字オーバーと本ブログ史上最も長かったですね。今年はどのくらいに収まるか・・・
22-23シーズン サクラメントキングス 総評! 長いよ!!

では行きましょう!

1.チーム全体として
2.個人について
3.オフシーズンの展望
4.来年の目標

1.チーム全体として

今年のキングスは46勝36敗でウエスト9位。PIではウォリアーズに雪辱を果たすもペリカンズに敗れ2年連続のPO出場を逃しました。
3位だった去年から勝ち数は2つ減らしたのみですが順位は6つ落ちています。主力を維持し上積みを期待していましたが、ウエストのレベルアップについていけなかった結果となりました。
今年はPO1回戦突破、そして優勝に近づくことが目標であったと思うのでフロントやファンからは失意の結果ではないかと思います。
POを逃した直接の原因はモンクの離脱でしょうが、チーム全体として去年より上乗せがあったかと思うと疑問が生じます。むしろ全体としては落ちていたのではないかと感じるくらいです。
リーグ最低を記録したFT%をはじめ、原因がどこにあったのかはチーム全体で考えオフシーズンの動きへと繋げていって欲しいです。
一方でPIを逃したことにより1巡目13位の指名権が戻ってきました。TOP4も4%ぐらいあるようなのでこの辺はファンとしては楽しみですね!

2.個人について

Sランク
ドマンタス・サボニス 19.4P 13.7R 8.2A 0.9S 0.6B
文句なしのチームMVP。2年連続のリバウンド王も獲得。ダブルダブルもシーズン77回(!)記録し、NBA合併後の連続ダブルダブル新記録も樹立。トリプルダブルの回数もリーグ1位。そして何よりCとして全試合先発出場。いや改めて書いても凄すぎる。なのにオールスターは選ばれない。リーグで最も過小評価されている選手。執筆時点ではまだ発表されていませんがオールNBA逃したらホント意味わからんよ?今シーズンはディフェンスでもインサイドプレーヤーとは思えない運動量でチームに貢献していました。一方でスタープレーヤーとしてはシュートクリエイト能力は低く個人で打開することは苦手なのは変わらず。他チームからはサボニスに攻めさせるデイフェンスプランはしょっちゅうありました。モンクとプレイしている時は抜群の合わせがありこれが最も強い形かなと思います。それとスピードを活かしてユーロステップでのダンクも印象に残りました。サイズは無いため今後もスピードは活かしていきたいところですね。フォックスのパスからのフィニッシュはもっと増やして欲しいところ。3Pも今シーズンはほぼ38%と高確率ながらFTの成功率はダウン。FTは後半戦は高確率だったので最低でも70%後半は記録したいところ。以前「僕が(ミドルレンジで)シュートを撃つとキングスのOFではない」との発言がありましたが、今シーズンのシューター陣の不調やオフシーズンのロスター変更を考慮すると、ミドルレンジやショートレンジのシュートは増やす方針になるのではないかと考えています。今シーズンもTOPと右0度周辺以外の確率は悪くないため更なる成長を期待しています。
ヨキッチに弟子入り・・・いや彼はオフシーズンバスケしないか💦

マリーク・モンク 15.4P 2.9R 5.1A 0.6S 0.5B
全試合ベンチからの出場も主要スタッツは全て向上。中でも5を超えるアシストは素晴らしくキングスの2ndハンドラーとして大いに活躍してくれました。執筆時点では6MOYのファイナリストになっていますが、当然受賞していますよね?(追記:していませんでした・・・何でや!)今季はクラッチタイムでフォックス以上の強さをみせつけることもありました。クラッチポイントは14位にランクイン。しかし終盤の大一番であるマブス戦で負傷しそこからの出場はありませんでした。その間キングスは負け越しのため存在の大きさを改めて感じました。ただ負傷前も3Pが不調であったことも事実。元々ガチャ枠でしたのでもう少し安定感(上振れは大歓迎ですが)があるともっと上にいきそうですね。そんなモンクですが今シーズンで完全FA。キングスはアーリーバード権でおそらく相場よりも安い金額しか提示できません。TDLでサラリーダンプの動きもなかったので、ここはマクネアGMの失策でしょう。そもそも3年契約にしておけば良かったことですし。モンク自身は戻ってきたいとの発言があり、サボニスは絶対必要なのでフロントに掛け合うとコメントが出ていますがどうなることやら。他チームからの関心は強いことでしょう。個人的にはモンクは終盤出れなかったことを含め多少安くても契約してくれるのではと期待しています。どちらにせよモンクがいるかいないかでロスターの編成や戦術が大きく変わることになると思います。早めに動きがわかって欲しいなぁと思います。ブログも書きやすいので(ぇ

キーオン・エリス 5.4P 2.2R 1.5A 0.9S 0.5B
今年のキングス最大のサプライズがエリスの大活躍。本契約マダー?とずっと言ってましたけどまさかもうスターターに定着するとは思いませんでした😅こういうことがあるのはNBAの楽しみですよね♩もっと早くエリスを使っていれば5勝は上乗せできたのではないしょうか。長所はやはりDF。エリスが入ることによりチームDFもみるみる改善。ずっと欲しかったプレーヤーは最初からいたという皮肉。フォックスとのバックコートコンビで平均4スティールは期待できるいうバグり具合。この子ウイングスパンもあるからブロックも出来るのよね。来シーズンはスティール王争いに絡むことでしょう。WOW。OFも3Pは41.7%と高水準。ドライブからのフィニッシュとサボニスと2メンゲームが向上すれば平均15点も期待出来そう。ほんと早めに契約しておいて良かったね。懸念点はもう隠しきれないので他チームから声がかかりまくりそうですよね・・・・先生引き取るからエリスも!とか全然ありそう。ユニークなスキル持ちですから末永くキングスで活躍してね☺️

Aランク
トレイ・ライルズ 7.2P 4.4R 1.2A 0.3S 0.3B
縁の下の力持ちのライルズさんは今年も奮闘。ハッスルプレイやヘルプDF、スクリーンアウトなど地味だけど大事なプレイをこなしてくれました。個人的にライルズは速攻の時一番頑張って走ってくれていると思っている。3Pも38.4%と高水準。ドライブフィニッシュの不安定さで練習嫌いさがわかってしまう笑。僕自身はライルズスターターのキングスの方がずっと強いと思っているので、今期こそはスターターを見たかったですけど先生が鉄人過ぎて実らず。来期こそは・・・!怪我が多かったのもマイナスですね。来年も変わらない活躍を期待。

Bランク
ディアロン・フォックス 26.6P 4.6R 5.6A 2.0S 0.4B
得点、スティールはキャリアハイ。初のスティール王獲得。ここまでなら完璧なんですが個人的にはかなり評価を落としてしまったシーズンでした。その一因は3Pの多さ。確率こそ36.9%と前年より4%ほど向上していますが、3Pを撃つ割合も10%ほど増えています。それに伴いヤニス並みの決定力だったFG%は5%ダウン。平凡な数字となりました。加えて安易にプルアップ3を選ぶことも多く、シュートセレクションの悪さは相手に流れを与えてしまうことが多々ありました。前半戦にフォックスが3P絶好調で勝利に繋がっていたことが尾を引きましたね。まあ根本的な理由はシューター陣の不調があったからなのですが。FTの確率を落としてしまったこともマイナス。今シーズンのプレイスタイルはフォックスが望んだものなのかチームが望んだものなのかが何とも言えないところなんですよね。フォックスはカリーとシーズン前にトレーニングを実施したので影響を受けていることは確実ですが目標としているかでは話が別。エリートシューターへの道を模索するのであれば今シーズンは成長過程と捉えるべきですが・・・。個人的にはフォックスは昨シーズンのような超高確率2Pフィニッシャー&クラッチプレーヤーであって欲しいなぁとは思います。色んな意味で来シーズンのプレイスタイルに注目ですね。

キーガン・マレー 15.2P 5.5R 1.7A 1.0S 0.8B
飛躍の2年目とまでは行きませんでしたが順当に成長は感じました。去年はスポットシューター役が多かったですが、ランニングシューターやハンドラーなど新たな役目を担うことが多く見られたのは良かったです。しかしながら精度は今一つで改善の余地は多々あります。特にドライブからのゴール下でのフィニッシュは弱々しいところが多々ありファールドローも2本以下。身体は強いのでしっかりコンタクトして欲しいです。ダンクの数が増えたことは良かったですけどね。また役割が増えたことにより判断ミスが多いところも目立ちます。強みであった3Pも35.8%とだいぶ低調でした。とはいえ3Pを12本も決めてしまう試合があったので多分大丈夫でしょう。今まで自分でOFをクリエイトしたことはほとんど無いはず。自分の武器をしっかり組み立てられるかが3年目の課題です。一方、DFは目覚ましく進歩があり有数のペリメーターディフェンダーとなりました。クレバーなDFで相手のフェイクにかかりづらいのが良いですね。ウイングスパンも長いのでスティールもブロックも期待出来る。この調子で頼むよ。ここが天井だとは思いませんがどこまで伸びるのか・・・キングスの命運はキーガンにかかっていると思うので来シーズン更なる飛躍を期待します😤

Cランク
ハリソン・バーンズ 12.2P 3.0R 1.2A 0.7S 0.1B
2年連続全試合先発出場を果たした鉄人の先生。品行方正は毎度のことながら、5番手の立ち位置でしたがシューター陣が軒並み不調の中、例年通りの安定したシューティングを見せてくれました。しかしながら困った時には先生のファールドローで何とかしていたところがあったのですが、今年は鳴りを潜めFTAは半分以下になりました。さらに課題だったディフェンスはより悪化しウイングハンドラーの格好の餌食となっていました。エリスの台頭、サボニスのDF向上によりチーム単位のDFは何とかなっていたのでまだ良かったのですが・・・ミドル得意ぐらいインサイドプレーヤーならDFは上手く出来ています。今シーズンの出来では正直契約は失敗だったと言わざるを得ない状況です。まだ2年契約は残っているので動かしにくいのも事実。相手が見つかればオフシーズンでのトレード候補筆頭でしょうね。残留した場合はベンチからシューターとしての起用が望ましいかなと感じています。まだ老け込まないでくれとは願いますが・・・😭先生の明日はどっちだ!?

デイビオン・ミッチェル 5.3P 1.3R 1.9A 0.2S 0B
前半戦はエリスに出番を奪われこれはトレードか・・・と思っていましたが後半戦からは巻き返し。バックアップPGとして返り咲きました。改善点は3Pが36%まで伸びたことでシューター不調の中では貴重な武器となりまました。課題だった球離れも良くなり、モンク不在の中では貴重なドライブから点が獲れる選手でした。とはいえ出場時間は年々減少しているのも事実。トレード候補であることに変わりはないかと思います。個人的には絶対ハンドラーを許さないマンみたいなDF特化の起用をもっと欲しいところですね。オフシーズンの追い込みでフロントの信頼を掴んで欲しいですね。

アレックス・レン 2.5P 2.7R 1.0A 0.2S 0.7B
前半戦こそマギーに出番を奪われていましたが、後半はバックアップセンターへ定着。器用ではありませんが堅実なプレイ振りにDFレート向上の一旦を担いました。ハンドオフもそこそこ対応出来る。惜しむらくはキャッチングの精度が悪くフォックス、モンクとの合わせがイマイチだったところでしょうか。FG%はキャリアハイ。3番手Cとしては文句ない出来なのですが、バックアップセンターで今後もいくのかは疑問が残るところ。最低保証であれば契約を続けたいところですね。

ケスラー・エドワーズ 1.7P 0.8R 0.3A 0.2S 0.1B
オフに肉体改造しムキムキだったケスラー。悲願のローテ入りとはなりませんでした。とはいえ3Pは38.5%を超えており、出場した試合もそんなに悪い動きをしているイメージはないんですよね。まあキャッチミスとかはありましたけど試合経験が少ないからある程度は仕方ない。もっと時間を与えたらもっといい活躍をしてくれたのではないかと思います。まだ若いし最低保証で契約して来シーズンこそはローテ入りを期待したいです。

Dランク
ケビン・ハーター 10.2P 3.5R 2.6A 0.7S 0.4B
キングスの誤算の一つにハーターのシーズンを通しての不調が挙げられます。昨シーズンは不調もありましたが有り余る好調があったことで評価を上げました。しかしPOではハーターの不調が敗北の一因であったため今シーズンはさぞリベンジに燃えていると思っていました。ところが今シーズンは軒並みに成績ダウン。特に3P36%はシューターとしてはかなり低い数字を記録しました。DFは先生と並んで1on1の標的になりがちでした。最終的には怪我で出場できないままシーズンエンド・・・厄年ですね。欠場している間にエリスの活躍があるため傷が癒えたとしてもスターター出場できるかはわかりません。しかし、ランニングシューターとしてのスキルはチーム随一でありサボニスを活かすことが出来る選手。サイズがあるため3番起用も可能。OFだけで考えるならキングスのシステムには不可欠な選手。来シーズンは爆発を期待します。

クリス・デュアルテ 3.9P 1.8R 0.7A 0.5S 0.1B
獲得した時にはサボニスとの相性も良いのでベンチから貴重な得点源になると期待していたのですが、ルーキーイヤーの輝きは取り戻せず。OF主体の選手ですがシーズン序盤ではディフェンダーとしての起用が多く見られました。DFではカッとなりやすく余計なファールを何度も献上したのはマイナス。去年のオクパラといいストッパーの選出はマイブラ下手だなぁと感じています。リム周囲のフィニッシャーは不足しているのでベンチからの得点源として地位を固められるかが重要ですね。

サーシャ・べゼンコフ 5.4P 2.3R 0.5A 0.5S 0>2B
キングス期待のオールドルーキーは期待外れの初年度となりました。まず怪我が多過ぎて42試合のみの出場になってしまったのが大きくマイナス。期待されたシューターとしても37%台と可もなく不可もなく。ドライブでのフィニッシュは独特で何か入る気がしませんでした。身体能力ではやはりNBAレベルではないかなといった感じです。しかし、ユーロMVPとしての経験やバスケIQは本物であり、適応してきた2年目が飛躍しても何らおかしくないかと思います。身体能力は無いもののハッスルプレイやチームDFでは貢献できることは証明出来ました。来シーズンはスタメン争いまでいって欲しいですね。

コルビー・ジョーンズ 2.1P 1.3R 0.7A 0.2S 0.2B
キングス期待のルーキーその2も厳しいシーズンを送りました。まあちゃんと使って育てようという感じではなかったのも事実ですが。終盤にローテ入り出来るか?といった場面でもTOから3Pのファールと一気に試合の流れを変えてしまった悔しい思い出もあり。3Pは9%台とNBAの試合にまだ慣れることは出来ていません。しかし、DFは良くハンドラーとしても活躍できそうなスキルセットはあります。格安4年契約なので成長をゆっくり待ちたいと思います。

ジェイレン・スローソン 0.7P 0.6R 0.1S 0.1B
今年はGリーグが主戦場となりました。とんでもないブロックなどを見せポテンシャルの高さは感じます。しかしながらインサイドプレーヤーとしてはサイズが無くその辺りをメリットで埋めていけるかどうか。ウイングとして使うにはスキル不足ですしね。チームとしてどう育てていくのか注目です。

ジャベール・マギー 4.0P 2.7R 0.4A 0.3S 0.4B
今年のお笑い枠。モンクからのアリウープは見事でしたが、いかんせんバスケIQが低すぎて観ているこっちもドン引きするミスをしょっちゅうしでかしました。正直マギーを使うくらいならケイタを育てて欲しかったなぁと思います。セルティックスでそこそこ活躍していますし。流石にマギーとの再契約はないでしょう。

ジョーダン・フォード 2.0P 0.3R 0.3A 0S 0B
出番はほとんどありませんでしたが、多分キングスNo.1シューターじゃないかと思っています。地元民は応援したい。ミッチェルがもしトレードされたなら来年は出番あるかもしれません。

メイソン・ジョーンズ 1.4P 1、0R 1.0A 0.2S 0B
キングスの応援団長。ベンチでは誰よりも目立っています。プレイは堅実なガードといった印象。サマーリーグでの活躍が楽しみですね。

3.オフシーズンの展望

まず最大の課題はモンクと再契約できるかどうかですね。おそらく相思相愛の関係ではありますが制度上お金を多く出せないのが痛い。マジックあたりに取られそうな気がします。あとは帰ってきたドラフト13位指名権をどう使うかが注目ですね。本音としては指名権プロテクトは外して起きたかったでしょうけど。個人的にはサイズがあってドリブルでフィニッシュまでいける選手が欲しいですね。マイブラの契約やジョルディ不在の穴を誰が埋めるのかも注目です。

4.来年の目標

シーズン50勝。PO出場。ウエストのレベルだと50勝はしないとPO確定にならなそうです。伸び代が多いライバルチームの中でキングスは何を残せるのか。このオフシーズンの動きから注目していきましょう!

GO!KINGS!!